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マスクとは?

サンドブラスト・ガラスエッチングで使うマスクとは?

サンドブラスト・ガラスエッチングでマスクという言葉が良く出てきます。塗装や模型を作る方には直感的にわかる用語ですが、なかなか理解しにくいものですね。マスクとはどんな役割があるのか、そして、どういうものが使われるのか。マスクを理解することはサンドブラスト・ガラスエッチングではとても重要です。そしてなによりもサンドブラスト・ガラスエッチングの作品の出来を左右する大切なものです。

マスクの役割

マスクの役割

マスクの役割は、サンドブラストにおいて砂(メディア)があたる部分とあたらない部分を作ること、版画を想像してほしいのですが、墨がつく部分とつかない部分は版元の凹凸で決まります。これと同じでサンドブラストでは、マスクにより砂(メディア)が素材にあたる部分とあたらない部分を作っているのがマスクです。従って、マスクはサンドブラスト・ガラスエッチングでは版画の版元といってよいです。版元の出来はそのまま作品の出来を左右します。だから、マスクは大切になります。

ガラスエッチングでは、マスクはさらに重要になります。なぜなら、サンドブラストの素材としてのガラスは比較的削れ易い素材なので、マスクのわずかな形状がそのままガラスに残ってしまいます。たとえば、手切りのわずかな切り残し(0.1mm程度)でもガラスにはしっかりその形状が残ります。

マスクの正確性が作品を左右する

オーディルフィルム

マスクはデザインしたとおりにきれいであることが大切であることはお分かりいただけたと思います。とはいえ、デザインどおりの正確なマスクの作成は簡単ではありません。では正確なマスクはどのように作ればよいのでしょうか?

実は、多くの場合機械を使います。最近では紫外線露光機を用いた紫外線硬化樹脂(オーディルフィルム)、カッティングマシンなどが多様されています。また、手切りでマスクを作成する場合はいくつかのポイントを理解するときれいなマスクができます。

マスクの種類

マスクにはいろんな種類のマスクが使われています。

この4点が多く使われているようです。専門的な材料ですからホームセンターなどでは入手は難しいですが、ネットなどもあり比較的簡単に手に入ります。

とにかく繊細なマスクなら紫外線硬化樹脂

繊細さら紫外線硬化樹脂マスク

オーディルをはじめ多くの紫外線硬化樹脂は繊細・精密マスクを作るうえでは他のマスクを圧倒する性能を持っています。紫外線硬化樹脂は

  • オーディルフィルム
  • ウルトラプロ
  • ラピッド

この3点が多く使われています。特にオーディルフィルムは精密性においてウルトラプロ・ラピッドより優れているようです。


紫外線硬化樹脂 長所 短所
オーディル 繊細・高精細
入手が簡単
情報が豊富
保管が困難
取り扱いに癖がある
ウルトラプロ 水現像
接着剤不要タイプもある
保管が楽
入手先が少ない
繊細さに欠ける
ラピッド 現像・接着剤不要
保管が楽
耐ブラスト性が低い
入手困難

それぞれに長所・短所はあります。国内では、オーディルフィルムの使用が主流のようです。繊細なマスクが作れることが大きいです。写真エッチングを商品化されている工房・会社ではほぼオーディルフィルムです。

オーディルフィルムは保管・性能保持時間が短いです。性能から約3ヶ月が性能保持時間と言われています。


万能なマスク:カッティングシート

カッティングマシン

カッティングシートをマスクとして使うことはい比較的新しい方法です。カッティングマシンの性能の向上と低価格化がマスクとして利用することを可能にしました。

カッティングシートはこれまで、看板やPOPに使われてきました。比較的短期(3〜5年)程度の看板用を使うことが多いようです。マスクとしてはそれは非常に長い期間の耐久性があるものです。マスクは長くても1週間程度ですぐにはがしてしまいます。従って、接着力ははがしやすいタイプが多く使われています。ところが、はがし安いカッティングシートはサンドブラストの時に簡単にはがれてしまいます。カッティングシートを選ぶときには自分にあった粘着力のカッティングシートを選ぶことです。

<特徴>

  • 安価である
  • 製作が簡単である
  • 誰でも出来る
  • 複雑なものでも出来る
  • 精密なデザインには向かない
  • サンドブラスト時に変形しやすい
  • 設備費がかかる

オーバースペックか?:ゴムシート

ゴムシートは石材用のマスクとしては一般的です。手切り用とカッティングマシン用の2つの種類があるようです。石材用が主流ということで、サンドブラスト用マスクとしては古いタイプのマスクといえます。ガラスエッチングは、石材のサンドブラストに比べ、砂(メディア)の粒径が小さいこと、圧縮空気の圧力が低いことからゴムシートはオーバースペックといえるかも知れません。

ガラスエッチングでゴムシートを使われるところあまり見かけないですが、立体的なガラスエッチングにおいて極端に素材(ガラス)にノズルを近づけて作業する場合にゴムシートが有効なマスクになります。

ゴムシートの材料も以前は輪ゴムと同じ天然ゴムが使われてきましたが、最近では天然ゴム以外の材料を使ったものも少なくありません。天然ゴムを使ったものよりカット面が滑らかなのでガラスエッチングもきれいに出来上がるようです。

※「立体的なガラスエッチングにはゴムシート以外はだめなのか」という質問をよくいただきます。ゴムシートは他のマスクに比べて高い耐サンドブラスト性を持っています。しかしながら、ゴムシート以外では出来ないというものではありません。比較的何も考えずに出来る程度です。ゴムシートの厚みもあるので複雑なデザインにはお勧めしません。初心者には安心してサンドブラストが出来るくらいで考えるのが良いかと思います。

<主な取り扱い店>

サンドブラストマスクは工夫次第